古田の前に「27」をつけていた男
ロナルド・ジーン・デービス(Ronald Gene Davis 1955年8月6日 - )
再現年度…1989年(4勝5敗 7S 防御率3.97)
査定
今回もサンチェのとき同様不明分はありますが、コツコツと頑張りました。
変化球
デビュー時はシンカー(シンキング)のワンピッチ。途中で高めの速球を主体にした投球にモデルチェンジしたっぽい。
球種の候補は沈む速球、スライダー、フォークと、シンカー、カーブ。シンカーがシンキングな気がするが、サイド気味*1かつメジャーリーガーが「フォーク」を投げるか?という。
新聞で言及があった球種はストレート以外はカーブのみ。そのカーブも打たれた際にヒロインで打者が語ったものだけで「真っすぐのタイミングでOK」らしい。
で、ほとんど映像も見つからずに悩み続けてたところ、新たにかなり参考にできるデービスの動画*2を発見。横のスライダーは見られなかった*3が、パワーカーブのような縦の球種とそれに近い軌道のカーブを確認。あとナチュラルシュート。ということでそれらを採用する形に。ただ、パワーカーブ(=スライダー)とカーブは球速差をわりと感じたのでドロップカーブにはせず。雰囲気ですね。
打たれ強さC、回またぎ○
メジャー時代から試合を壊すこともあったりしながらも、何だかんだイニング投げてる。「守護神のゴセージの負担を減らす」ことを考えて投げていたらしい。
試合を壊すというところとは合わない感じもあるが、後述の通り乱調や対ランナーがあるので打たれ強さはCに。
ノビE、球速安定
さすがに被打率的にノビ下げたさはある(初登板でいきなり宇野に狙い打ちされてるし)。ただ、速球の評価が低いかというと(球速のわりに)そうでもない感じがするので球速安定も。
クイックE、対ランナー
投球イニングはチーム全体の4.9%であるのに対して被盗塁企図数19は全体の12.6%と高い。走者一塁時の被打率も.345と低調で舐められていたのか?と感じた。しかし、許盗塁12の盗塁刺7で阻止率は.368。チーム全体(秦と中西の2人が中心)は.268なのでその点は優秀とも取れる。
アンケ投げたり*4色々しながら考え、最終的にはEに落ち着いた。映像見ても上手くはないと思うし、阻止率ではなく被盗塁企図数の多さが決め手。
乱調、調子極端
1984年にはセーブ失敗14(!?)を記録。
投手コーチにも「大事なところでは使えない」と嘆かれる始末。ゴセージへの繋ぎというところを見ても、セットアップの適性が強かった?
ということで当初は寸前をつけていたが、調べていくうちに「セーブシチュエーションかどうかに関わらずダメなときはとことんダメ」みたいな印象が強くなったのでこう*5。
チームプレイ○
率先して声を出して盛り上げる*6。
1985年には打球を素手で捕りにいって右手中指の第一関節から指先までを裂傷したものの、台所事情から「無理してやってくれ」と医療用の強力接着剤を付けて投げ続けていた、というエピソードもあり常にチームのために投げている印象。
デービスを成績以外で低く評価してるのも見ない*7。
一言
息子のアイク・デービスもメジャーで32本打ったりWBCイスラエル代表になったり、投手転向を目指してみたりとわりと面白い経歴。
当時の雑誌を読み漁りましたが、27番をつけることになった理由は分かりませんでした。アイケルバーガーの16番は避けようというwikiにもある内容しか見つからず。もし活躍して残留していたら古田の背番号は…?
作成選手一覧はこちら。