既に二軍の正捕手の座を確かなものにしているバランスの取れた選手。
一軍には古田が君臨しているため出番をつかめずにいるが、インサイドワークに更なる磨きをかけ数少ないチャンスをものにしたい。
桜井伸一
内野ならどこでも守れるユーティリティ。
アレンジチームでは枠の関係もあり二軍となったが、本来は一軍にいる選手。
打数こそ少ないが代打でも好成績を残しており、アピールを続けて同期で同級生の池山や橋上に追い付けるか。
内野ならどこでも守れるユーティリティではあるが、まだ発展途上。
スイッチヒッターではあるものの「打てる左を伸ばそう」と、一時期右打席に立たなかったことも。
一軍初出場に加え結婚といういい流れが出来ているのでそれに乗っていきたい。
君波威嘉
飯田や秦と同じく、捕手からコンバートした選手。
若松勉に「直球を打たせればクリーンナップ」と言わしめるほどの潜在能力を秘めながらも、一軍に定着できずにいる。
大卒10年目ともう若くない。登録名を変更し心機一転を目指す。
ファーム随一のパワーを誇る「大食いの河野」。
この年はファームで打率.306 15本塁打 62打点をマークし打点王に輝くなど、既に二軍での実績は十分。
守備を磨いて一軍入りを目指す。
松元秀一郎
昨秋のキャンプでのプレーが監督の目に止まり、3年目にして一軍で初出場を果たしたスプリンター。
走守のレベルは問題ないが、まだまだ打撃の確実性が足りない。
あとは小技を身につければ一軍定着やレギュラー奪取も見えてくる。
後の優勝監督もこの年はルーキー。
一軍出場の機会こそ少なかったものの、44打数12安打。二軍ではいきなりチームトップの打率と将来を期待させる成績を残した。
外野の層は厚いがレギュラーに定着する素質は十分。
かつてのベストナイン外野手はこの年戦力外からヤクルトに。
経験豊富なベテランはチームプレイに徹し、勝負どころでも「打ちたい」という誘惑に打ち克って四球を選ぶことが出来、打率.171ながら出塁率.370という異次元の成績を残した。
その人柄は野村監督にも認められ、チームの屋台骨となっていく。
柳田昌夫
1990年にはGG賞に輝いた俊足外野手(かつ後の審判員)だが、飯田の台頭などもありその後は不振にあえいでいる。
バットを変えてホームランを捨て内野安打狙いに切り替えるなど、試行錯誤を続けているがなかなか上手く行かず。
城や橋上らが台頭してきており、このままだと危ない。何とか活路を見出だせるか。